用語集(専門用語の解説)

アドベンチャープログラムはまだまだ一般的になじみがないため、使われている用語なども正確な理解が難しいところがあります。
以下に頻出するものをいくつかまとめてみましたので、本プログラムを理解される際の参考としてください。

ファシリテーター

・直訳すると「誘導する者」と説明されていますが、会議やグループ同士のプロジェクトに対して公平な立場で当事者の言動を洞察し、より建設的・前向きに達成に向けて誘導を行う第3者の事をファシリテーターと言います。

・アドベンチャープログラムでのファシリテーターは、安全と安心を最優先に考え、参加者にゲームやアクティビティを提供しながら、更なる向上に向けて誘導する役割を担います。参加者それぞれの心理的状況やちょっとした言動を絶対に見逃さないように輪の外からしっかり洞察し、参加者にとって「最適なアクティビティ」を「最適なルール設定」で「最適なタイミング」で提供し参加者全員がより前向きでポジティブなレベルアップと目標達成を実現できるようにサポートする立場です。

参加者の中に入る度合いを調整しながらファシリテーターがリーダーになってはいけません。参加者のチーム自らがより強くなるためのプログラムなので、ファシリテーターは彼らの実生活の中には登場しないので、ファシリテーターが彼らをコントロールしたり彼らに答えを与えてしまったり彼らの代わりに判断決断してしまってはいけないのです。

ファシリテーターは主人公である参加者チーム全員が肉体的心理的環境的に安心安全な中で個々とチームが啓発できるようにプログラムを提供する事が重要です。

・以上のような役割を果たすためには、立ち位置や自分が何処に位置するかというポジショニングも非常に重要になってきます。グループダイナミックスをしっかり勉強・理解した上で、インクを輪の中に一滴投げた時のグループダイナミックスの変化を理解し、プログラムを進めて行かなければいけません。

振り返り(ディブリーフィング)

プログラムの中で最も重要な要素の一つで「振り返り」の時間のことです。

・ゲームやアクティビティを休む事無く何時間もぶっ通しで行うのではなく、タイミングを見計らって今体験した事を一人一人深く振り返ってもらい仲間と共有してもらいます。

・アクティビティ一つ終えるごとに行っても良いのですが、チームのエネルギーや空気を変なタイミングで切ってしまって悪い空気に変えてしまわないように、空気を読んで参加者チームを集めて輪になって振り返りを行います。

・ファシリテーターは直訳通り「誘導者」ですので、ファシリテーターとして輪の外から洞察して見えた課題や、本人が気づいてないことで素晴らしい点なども頭に入れて、参加者それぞれが心を開けて振り返った自分達を素直に表現できるように誘導してあげなければ行けません。

tryworld_debriefing

「さっきのゲームやアクティビティはどうでしたか?」という抽象的な質問をしてはいけません。「どうでしたか?」という抽象的な質問を投げられたら「良かったです」か「まあまあでした」などで終わり彼らの気づきや学びは生まれません。「さっきのゲームで●●さんがボールを投げる時に相手の名前を言って相手の■■さんとちゃんとアイコンタクトをしてから投げてましたね、あの時の●●さんはどんな気持ちでボールを投げようとしていたんですか?」「■■さんはその瞬間どんな気持ちでボールを受け取りましたか?」というように、具体的な質問をしてあげながらチームのメンバー全員と個々が振り返り(ディブリーフィング)をした事で必ず何かに気づき何かを学び何か課題に向き合えるようにファシリテート(誘導)してあげなければ意味がありません。「ああ、楽しかった、ドキドキした、むっちゃ悔しかった」だけではディブリーフィングをしたとは言い難いところです。

エレメント

アドベンチャープログラムを行うにあたって特別に設計・施行されている専用の設備をエレメントといいます。
プログラムを行うにあたって安全性の確保を十分に考えて設計されており、安全に冒険的なプログラムを行う工夫・配慮がなされています。

日本国内ではまだ本プログラム自体の知名度が低いこともあり、下記のような設備をそなえている施設は限られておりますがこれらの設備を使用することにより、プログラムの幅はぐっと広がります。

これらの設備を使ってより高度な課題解決型プログラムを行うのが「ロープスコース(チャレンジコース)」となります。

エレメントと呼ばれる設備には大きく分けて以下のようなものがあります。

ローエレメント(Low Element)

•地上から大人の背の高さくらいまでの高さで移動したり活動する設備

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ハイエレメント(High Element)

•電信柱など地上から高い位置で移動したり活動する設備

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※撮影協力:ALL関西教育フェスタ、嬉野台生涯教育センター(敬称略)